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感電につきまして |
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過去に体験した事例等を列挙致します。
1、+300V 数mA
ワープロの検査機を作製、動作確認中、指先で液晶用電源の出力に触れてしまいました。
非常に痛かったです。それまではDC24V以下の電圧しか使用しておりませんでした。
(今思えばフライバックトランスの整流部に大きなCが入っていたようです。)
2、AC24V
イオン加速器の重畳部に使用している光通信で制御しているボックス内の高圧電源やICが破損し
修理している時でした。重畳部への入力電源の供給は発電機を使用しており、発電された
AC24Vを整流し内部回路を動作させます。代わりにAC100VをスライドトランスでAC24Vにて
供給致しますが、入力のLとNを入れ違えており、ボックスのアルミ筐体に触れるとビリビリして
痛いというようり気持ち悪くなりました。
(普段はLとNはあまり意識しないのですが、非常に重要だと認識しました。)
3、AC100V
片切スイッチのイオンポンプ電源の動作確認中にいろいろな個所の測定をしているときに
AC100Vに感電しました。AC24Vよりさらに気持ち悪く引っ張られる感じでした。
自分で設計していた検査機は常に両切スイッチなので片切スイッチは注意が必要と
強く認識しました。
4、-10kV 数mA
ガイスラー管を初めて間近に見たとき、同僚に何ボルトぐらいでているのか確認したところ10V位
ということで市販品のテスターで当たったところ煙を出して焼損しました。10kVの間違いでした。
(以後必ず仕様を確認してから測定するようになりました。)
5、-6000V 1mA
イオン加速器のビームライン上のエレクトロンサプレッサーへの配線作業中でした。
白いシリコン線の先端に圧着端子を取付け真空導入端子に配線した時でした。
-6000Vに印可し問題ないか目視確認中に足がよろけてしまい、右手で押すような形で
触れてしまいました。右手を押して離すのですが、また触れてしまい。ビリビリを繰り返す感じでした。
(高圧電源の保護機能である自動垂加、自動復帰方式を体感しました。)
かなりハードな日々が続いておりその疲れでした。
以後必ず一休みしてから、通電試験するようになりました。
6、+30kV 5mA
ブラウン管の最終製造の頃、精細画像用の画面に高圧電源のビートノイズが黒く点として表示
されるということで高圧電源を入れ替えながら画面の点灯を繰り返して目視試験を行っておりました。。
何回もすぐに交換できるようにアース線をワニグチクリップにて配線しておりました。
ある時突然点灯しなくなり、接触不良かと思い、右手でブラウン管をたたいた時点灯しました。
ワニグチクリップが外れており、私の右手が帰還線となったようです。
(今思えば帰還線なのでアース電位に近くあまりビリビリ感じなかったようです。)
以後必ずアース線はネジ止めにしました。中国のブラウン管工場に行った際、ワニグチで
配線しており、過去の経験をお話しし手直しして頂きました。
感電したら、どうなりますかという質問を時折頂戴しますので経験談をお話させていただきました。
+40kV 6mAの電源に感電された大学教授やAC200Vを通電中にニッパで切ろうとして
びっくりした製造の方などおりましたが、とりあえず無事でした。(ニッパの刃は欠けたそうです)
中にはエレクトロスピニングで-30kV 1mAに感電して腕の調子が悪いままと仰る方もございました。
懇意の研究者に相談したところ、エレクトロスピニングで使用している溶液の問題も考えられるということでした。
感電してよいことは何もございません。
常に十分な注意をお願いします。
疲れているときは、一旦休憩して頭をクリアにしてから通電してください。
なにかご質問、ご要望がございましたら、ご連絡ください。個人情報保護方針
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